Give&Take


あるブログを読んでいると、その筆者はGiveするとその見返りとしてどうしてもTakeを求めてしまうが、筆者が会ったある人は、人に対してGiveはするけどTakeは求めないというのだ、という話が載っていた。その筆者が「ひたすらTakeばっかりする人には、どう対処するんだ?」と訊いたら、「そういう人には近寄らない」と答えたと。


ひるがえって、自分を見つめてみる。Giveすること、人のためにすること、人に喜んでもらうことは実は好きなほうだと自分では思っている。喜んでもらうと素直にうれしいし、人の役に立つということは、自分のこの世の存在意義を確認する作業だとも思っている。しかし、どうしてもTakeを求めてしまう。Takeはなんでもいいのだ。笑顔ひとつでも、「ありがとう」の一言でも。それがないと、もうその人にはGiveしようとは思わなくなってしまう。


仕事では、どうだろう。Takeは、給料であったり、評価であったり。会社には、得てして評価につながらない、感謝もされない、誰がやってもいい仕事というのが存在する。でも誰かがやらないといけない、誰にもアサインされていない仕事。Takeを求める源がない仕事。僕はどうしても、こういう仕事にモチベーションを見出せない。快く無償のGiveができない。まだまだ人間として未熟なのだろう。「こんな生活から絶対抜け出してみせる」、大量に放置された焼却書類を処理しながら考えていた。ジキルとハイド。