Macデビュー


会社に入ってから腕時計も買いたいな、と思いながら結局ずっと
買わなかった。にもかかわらず、アメリカにくると決まってから、
慎重派の自分としては大胆にちょっと高めの腕時計を買ってしまった。


アメリカに引っ越してきてからも、生活の立ち上げのため
生活用品をいろいろと買いそろえないといけない。そのために
金額にあまり糸目をつけず買い物をしていると、普段なら
購入するのに慎重になるものも、あっさり買えてしまったりする。


そんなこんなで、長年気になっていたが、Windows PCをもっていた
ためさしたる必要性がなく購入をしぶっていたMacBookアメリカに
着てから購入した。人生初の自分専用Mac
AppleStoreや知り合いの家でMacを少し触ったことはあったが、
自分で購入し、使うのは初。iPodの流行でMacに興味を持って使い出した
人も多いのだろうが、まあ自分のそんな中の一人。このBlogもMacBook
で書いている。キーボード操作もWindowsとは違い、戸惑うところもあるが
郷に入れば郷に従えで、その都度調べたり、知り合いに教えてもらいながら
つきあっている。もちろんアメリカで買ったので、キーボードは日本
のキーボード(JIS)ではなくUSキーボード。Enterキーは小さいが、
まあ慣れればなんてことはない。


Macを使ってて思うこと。なにかワクワク感、高揚感があること。
これが中島聡氏の著書「おもてなしの経営学」にもある「User experience=おもてなし」
ということか。この著書の中にマイクロソフトとアップルの違いとして
マイクロソフトのプロダクツにはソウル(魂)がない」
という言葉がでてくる。「ソウル」とは他社との差別化なんて表層的な言葉で
片付けるようなものではない徹底したこだわり、いい意味での遊び心でないか。
他社とのスペックデータの比較や、市場動向から見た将来の予想データ
なんてデジタルなものからじゃ見えてこない世界。皮膚感。マーケティング
いくら机の上で勉強してもでてこない感覚。だからこそ他社の追随を許さない。
サラリーマンでは出てこない発想。ある意味、心から楽しめる子供心がないとでてこない。
イチローが子供心みたいなものを持ち続けないと観客を感動させることはできない、
というようなことを語っていたことを思い出す。


自分はどうだ。サラリーマン的な世界にどっぷりつかり、論理的な発想はできるが
人とは違う魅力ある発想ができない体になった気がする。
「人に夢を与えるものづくりがしたい」という志を持って夢見ていた学生時代を思い出す。
どこでそのこだわりを見失ったのか、どこで社会をうまく渡っていける方向へ方向へと
行動をとるようになったのか。別に間違った方向に進んでいるわけではない(と思う、いや思いたい)。
でも子供心を忘れているような気がする。つまりソウルを。
(いまは忘れてるが)子供心を持ち続けながら、みんなに夢を与え、ワクワクするような
ソウルフルな体験を提供できる仕事をしたい。目標のひとつにしよう。


おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)

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