石居麻耶展


雨の降る中、道に迷いながらも石居麻耶展を最終日に観にいってきました。
石居麻耶展 ごらくギャラリー
Artslogex-chamber museumで紹介されてて気になったので。


特段、派手さがあるわけでもない、日常のなにげないひとコマを切り取った作品たち。だけど、妙にある存在感。
写実的ではあるけど、写真では出せないような作品からふっと浮き上がって見える立体感を感じる数枚の作品に目が留まりました。

特に大きなサイズの絵に感じた、実際に観ないとそのよさがわからないであろう、迫力とエナジー

そして実際に石居さんの絵を間近で見ると、古典的な確立された技法なのか独自の技法なのかどうか素人なのでわからないが、僕にとっては独特な、新鮮な絵の描き方で近くで見るとその描写の緻密さに驚いてしまった。

「自分のスタイルを確立すること」

石居さんも、試行錯誤の上、この技法を自分のスタイルとして確立したんだろうなと勝手に想像しながら、俺には独自のスタイルがあるのか、なんて考えていた。


買い手のついた作品なのか、値段の部分に赤いシールが貼られていた。
買い手のついていない作品が妙にいとおしかった。
また、これらの作品が自分の手元から離れていく作家さんの気持ちを考えると、少し寂しい思いを憶えた。


美術館には何度か足を運んだことがあるが、画廊というものに足を運んだのは、今回がはじめてだと思う。
勝手に入って観ていいものなのか、よくわからなかったので、「こういうとこ来るの初めてなんですが・・・」と係りの人にひとこと言ってから入った。
そして、閉館時間に外にでた。
なにか異次元を旅して帰る不思議な気分だった。