知命 茨木のり子
ある日 卒然と悟られる
もしかしたら たぶんそう
沢山のやさしい手が添えられたのだ
一人で処理してきたと思っているわたくしの幾つかの結節点にも
今日までそれと気づかぬほどのさりげなさで
- 作者: 茨木のり子
- 出版社/メーカー: 花神社
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 単行本
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ふと、本棚にある詩集に手を伸ばし、最近感じていたことと一致したので掲載
ときに周りからさしのべられる手をうざったく感じ
ひとりで生きていけると勘違いする
そのありがたさに浴されているときには、当たり前で気づかない
しかし、その手を無性に渇望するとき
自分のおろかさを感じ
感謝の気持ちで頭を垂れる