司馬遼太郎記念館

司馬遼太郎記念館


安藤建築の一つ、東大阪司馬遼太郎記念館を訪問。

司馬邸の敷地内に併設される形で建てられているのだが、
記念館の入り口に入るまで続く半円形の建物の外円に沿った
曲線状の通路がなんとも美しく、入り口にたどり着くまでの間
記念館への期待感を高揚させる。


中に入ると昔、大英博物館を訪れたときに見た円形閲覧室を思い出させる書棚
に圧倒的な量の司馬氏の蔵書、著書が並べられている。まさに圧巻の量。


また光を取り入れるガラス窓も何種類ものガラスをつなぎあわせたもの
が使われており、非常に美しい。


「天井に坂本龍馬の頭の形をした黒いシミがついているんですよ」
と係りの人に言われ天井を見ると、ほんとにその形をしたシミがついている。
建設工事のときについたシミらしいが、坂本龍馬が見守ってくれているようだ。


「二十一世紀に生きる君たちへ」という小学校の教科書に掲載された
文章が額に入って飾られているので読んでみたのだが、非常に感動を受けた。
是非手元に置いておきたいと思い、帰りに書籍になったものを購入(記念館特製本)。
二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ)←市販本

  • 自然への尊敬の気持ち
  • 「自分にきびしく、相手にはやさしく」という自己の確立
  • いたわりという感情
  • たのもしさ

司馬氏が二十一世紀を担う子供たちのために言葉を選びながら
丁寧に言葉を綴っているのが伝わってくる。
子供だけでなく大人にも是非読んでもらいたい。
#この本の中の緒方洪庵について書かれた「洪庵のたいまつ」を後で読み
#洪庵の崇高な人生に再度感動。


それほど広くないので、すべて見終わるのにそれほど時間はかからなかったが
密度の濃い時間を過ごせて満足。
#係りの人はボランティアの人らしいのだが、非常に親切で対応がいいです。
#記念館をバックに写真も撮ってくれました!